2008年2月アーカイブ

『アポロ13』という映画に、こんなシーンがあります。

故障したアポロ13号の乗組員を、無事帰還させるために奮闘するヒューストンの管制室。
乗組員からの、「故障した部品の代わりにこれを使えないか」という投げかけに、ヒューストンの技術者がこう言います。

「それはそのために作られたんじゃないから無理だ。危険すぎる」

その時管制室の責任者は、こう言い放つのです。


「何のために作られたかは重要ではない。重要なのは、それが何に使えるかだ!」


このヒトコト、ツール(道具)の本質を言い表していると思いませんか?

仕事でも私生活でも、誰かからクレームをもらった経験は誰しもあると思います。

その時にこんな反論をしたことはありませんか?


「他の人からは、そんなこと言われたことありませんけど」


この反論、“数の論理”で相手を黙らせようとしているのは明白です。暗に「そんなクレームを言う方が少数派だ。だからあなたの言い分はおかしい」と言っているに等しいわけですね。

しかし、クレームをつけた方にとっては、「他人がどうかなんてことは関係ない」はず。
ですから、こういったケースでは、さらに話がこじれてしまうことが多いのです。
数の論理に頼って聞き耳を持たないことに対して、さらに不信感を持ってしまうわけです。

かえって、「他の人は我慢しているだけだ!」と言われてしまったらどうしますか?


このように、実は意外と“数の論理”が通用しない場面は多いのです。


みなさん、慶應MCCメルマガ「てらこや」、読んでいただいていますか?

今週配信された2月号の「今月の“一冊”」では、私が『のだめファンのためのクラシック入門』というタイトルで、クラシック音楽の楽しみ方について書かせていただきました。

私はその中で、「1曲を丸ごと聴こう」「一流の演奏を聴き比べよう」「良い音で聞こう」「コンサートに行こう」という4つの提案をしています。そして具体的な部分では、「全集のCDがお得」とお薦めしました。

しかし、「トータルではお得でも、やっぱり全集は重い」「できれば様々な作曲家の有名曲を、安価で数多く聴いてみたい」という方もいらっしゃるでしょう。

そうした方にお薦めしたいのが、本日ご紹介する『ロイヤル・フィルハーモニック・コレクション』です。

これ、皆さん一度は見かけたことがあるはず。
そう、スーパーやショッピングセンターのワゴンセールで。

一枚なんと税込315円!
お店によっては300円を切るところもあるとか。

「安かろう悪かろう」と思ってはいけません。
100枚を超えるこのシリーズ、実は名盤の宝庫なのです。


“場”の考察


3分間ラーニング

昨日、毎年恒例のHRDジャパン(日本能率協会主催の人事・人材開発のフォーラム)に、半日だけ参加してきました。

参加したのは「社員の絆を深める場づくり」というテーマのセッションで、そこではアルプス電気とテイクアンドギヴ・ニーズという2社の事例が紹介されました。

アルプス電気は社内コミュニケーションの活性化を目的に、全社イベントとして14年ぶりに運動会(海外拠点からも参加)を復活させたという事例でした。
こうしたケースでは、イベントそのものに注目が集まりがちですが、実はイベント開催までのプロセスが、社内コミュニケーションの活性化に大きく寄与しているとのことで、やはり会議におけるファシリテーションと同様、プロセスデザインの重要性を強く感じました。

テイクアンドギヴ・ニーズの事例では、納会や社員旅行など様々なイベントを通して、価値観の共有をはかることの重要性が語られました。

ウェディング・ビジネスという領域においては、何よりも「人の心と人生を豊かにする」という企業理念と、それを最優先する価値観が重要。しかしそれを共有するには、マニュアルや研修でいくらやってもダメ。だからイベントという器の中で体感させるしかない。

という強いメッセージが伝わってきました。

また、実はそうした(著名タレントも毎回呼ぶ)イベントの参加者となることが、お客様の心理とプロのあるべき姿を知るための、能力開発の仕掛けでもある、という点も見逃せないところです。

さて、これらの事例から、組織および専門であるファシリテーションについて、“場”というキーワードで私なりに考えてみたいと思います。


再生紙の偽装問題は拡大を見せ、業界団体の日本製紙連合会の会員29社中、なんと17社が偽装を行っていたことが判明しました。
昨日製紙連は記者会見を行い、謝罪とともに環境保全対策として、数年間に約10億円を拠出すると発表しました。

さて、皆さんは一連のこのニュースで何を思いましたか?

「また偽装か」
「結局企業は嘘をついてでも儲けたいんだな」
「温暖化など、地球環境が問題になっているのに、まったく意識が低い!」

等々、様々な感想を持たれたことと思います。

確かに「ウソ」をついていたことは責められるべきでしょう。

しかし、「業界ぐるみで環境破壊をやっている」と断じるのはいかがなものでしょう。

そもそも、本当に再生紙は環境に優しいのですか?

プロフィール

桑畑 幸博

慶應丸の内シティキャンパスシニアコンサルタント。
大手ITベンダーにてシステムインテグレーションやグループウェアコンサルティング等に携わる。社内プロジェクトでコラボレーション支援の研究を行い、論旨・論点・論脈を図解しながら会議を行う手法「コラジェクタ®」を開発。現在は慶應丸の内シティキャンパス で専任講師を務める。また、ビジネス誌の図解特集におけるコメンテイターや外部セミナーでの講師、シンポジウムにおけるファシリテーター等の活動も積極的に行っている。コンピューター利用教育協議会(CIEC)、日本ファシリテーション協会(FAJ)会員。

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