2007年12月アーカイブ

今年も本当にあっという間の1年でした。
ということで今年最後のエントリーは、先日最終回を迎えたドラマ「ガリレオ」について。

我が家ではこの秋~冬のドラマでは、これと「医龍」が定番でしたが、特にこのドラマは毎回楽しく、かつ思考力の講師としては興味深く観ていました。

ちなみに余談ですが、ガリレオこと湯川先生を見た家族から、「パパにそっくり!」と言われたのが、「なぜ話を変えるときに『ところで』とか『話は変わりますが』とか言わない?」というセリフでした。
でもその後に「まあ見た目は似ても似つかないけど」と言われましたが(笑)

さて、話を戻しますが(笑)、このドラマ、“考える”ということに関して、「実に興味深い」(これまたガリレオ先生のセリフですが)部分が多々ありました。

毎年この時期に発表されている『今年の漢字』ですが、2007年は“偽”に決まりました。
今年頻発した食品偽装や、年金問題、薬害肝炎など、「隠す・偽る」ことを、これだけ責任ある企業やお役所がやっている、という事実が明らかになった年を反映した文字と言えるでしょう。

しかしながら、なぜこうした「隠す・偽る」ことが後を絶たないのでしょう。
松下電器やジャパネットたかたのように、隠さなかったことで却ってイメージが上がった企業すらあるのに、隠した企業が次々にバッシングを受けているさまを目の当たりにしているのに、なぜ隠し続けて結果的に同じ轍を踏んでいるのでしょう。

特に「偽装は現場が勝手にやった」という念書を、パート社員にまで書かせたケースに至っては、多くの方が「考え甘過ぎ。普通やらないだろうそんなこと」と思われたはずです。

「考えが甘い」

様々な不祥事は、こうした『リスク管理の甘さ』があるのは確かですが、その“甘さ”はどうしたらなくすことができるのでしょうか。

皆さんは研修やセミナーに何を期待して参加しますか?
また、部下を送り出す管理職の立場や、社員を送り出す人事の立場では?

先日、ある企業の人事の方とお話をしていて、こんな話が出てきました。

「研修を受けたら、明日から仕事の生産性が倍になると思ってる参加者がけっこう多い。また、送り出す上司も、部下が変身して帰ってくると思っている人が多くて、その意識面のギャップを埋めるのに苦労している」

これ、その企業に限らず、かなり一般的な状況だと思います。
研修講師の立場としても、しばしば同じ状況に出会います。

研修に『変身=劇的な能力・スキルの向上』を求める人は多いです。

しかしはっきり言って、それは無理です。

研修で人は“変身”しません。そんな都合の良いことはありえないのです。

言うまでもなく、コミュニケーションにおいて“あいづち”は重要です。
相手と対話する際、身じろぎもせずに黙っていては、相手は「ちゃんと聞いているのかな?」と不安になってしまうからです。

ですから相手の話すペースに合わせて、適宜「はい」や「うん」、時には「ほお」や「なるほど」「それで?」といった形で、言葉であいづちを打つ必要があります。

この時、言葉以外の非言語情報、つまり声の大きさや調子・抑揚(聴覚情報)、表情の変化や身振り手振り(視覚情報)も加えてあいづちに変化をつければ、相手はより気持ちよく話してくれるようになります。
「ああ、ちゃんと聞いてくれているな」「自分の話に共感してくれているな」と感じるからです。

たとえば、淡々と言う「なるほど」と、大きく目を見開いて声のトーンも上げた「なるほどー!」では、明らかに共感の度合いが違って感じられるはずです。

あいづちとは、単にコミュニケーションの常識でなく、相手(同僚・顧客・友人・恋人)から、信頼感・親近感・安心感を勝ち取るツールなのです。

そしてあいづちの基本となるボディアクションに、“うなずき”があります。

プロフィール

桑畑 幸博

慶應丸の内シティキャンパスシニアコンサルタント。
大手ITベンダーにてシステムインテグレーションやグループウェアコンサルティング等に携わる。社内プロジェクトでコラボレーション支援の研究を行い、論旨・論点・論脈を図解しながら会議を行う手法「コラジェクタ®」を開発。現在は慶應丸の内シティキャンパス で専任講師を務める。また、ビジネス誌の図解特集におけるコメンテイターや外部セミナーでの講師、シンポジウムにおけるファシリテーター等の活動も積極的に行っている。コンピューター利用教育協議会(CIEC)、日本ファシリテーション協会(FAJ)会員。

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