お店で「どれを買おうか」と考える。
仕事で、「どれから手をつけるか」を考える。

こうした様々な「判断する」場面において、私たちはしばしば深く考えずに「直感」に頼ります。

「深く考えた判断」と「直観的な判断」の違いは何か。
それは単に「判断時間の長さ」だけでなく、「ロジックを意識して」判断するかしないかの違い、つまり判断プロセスの違いがあります。

「コストとこの冬のトレンドから考えると...」とか「重要度と緊急度で考えると...」というのがロジックを意識した「深く考えた判断」であり、そうしたプロセスを踏まずに「ん、こっちだな」と即決するが「直感的な判断」です。

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今回も前回・前々回と同様、参加したイベントの感想です。

先月末の話になりますが、東京モーターショーに行ってきました。
自分がクルマ好きということもあるのですが、自動車産業の現状と今後を占う意味でも、この場はとても大切だからです。

まず、傘下の部品メーカーなども含め、自動車産業は日本の基幹産業であるという点。
グローバル市場としても大きく、そして日本企業が「勝てる」分野はクルマだけ、と言っても過言ではありません。

そして今、自動車産業は100年に1度の変革期であるという点。
ハイブリッドからEV、燃料電池というパワートレインの進化、そして自動運転技術をはじめとするICTによる市場のデジタルトランスフォーメーションは、全てのビジネスパーソンが注目すべきでしょう。

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今回は前回の続きです。

デジタルとリアルが融合することによって、新たなビジネスモデルが生まれたり、様々な仕組みが変わる。
そして私たちの働き方や生活、社会が変わる。

この「デジタルトランスフォーメーション(以下DT)」について、前回はお話ししました。

デジタルとリアルの融合。それは様々な形で既に私たちの目の前に表れています。

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「デジタルトランスフォーメーション」

IoT、AI時代のビジネス環境に適応していくためのキーワードとして、とても重要な概念です。

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デジタルトランスフォーメーション(Digital transformation)とは、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念である。2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱したとされる。デジタル化の第1フェーズはIT利用による業務プロセスの強化、第2フェーズはITによる業務の置き換え、そして第3フェーズは業務がITへ、ITが業務へとシームレスに変換される状態である。
 <以上Wikipediaより>
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さて、まさにBUZZワードしているこの「デジタルトランスフォーメーション」。
ネットなどで見ると、SNSのプロモーション活用や顧客データの活用等CRMの視点で語られることも多いですが、個人的にはもっと広い概念だと考えています。

先日、IT Pro Expo 2017においていくつかのセミナーに参加してきましたが、NTT-Data主催セミナーにおいて、なかなか示唆に富んだ話を聞くことができましたので、それを今回は紹介してみたいと思います。

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私は、学生時代は映画研究部(と軽音楽サークル)に在籍していました。
一番の目的は8mmで自主製作の映画を撮ることでしたが、年間100本以上は劇場で(当時はビデオなんてなかったのです・笑)映画を観ていました。

今でも(頻度は当時とは比べるべくもありませんが)劇場で、あるいはブルーレイやDVD、Amazonプライムビデオなどで映画を観るのはひとつの趣味となっています。

そうすると(皆さんも経験あると思いますが)、時に期待していなかった名作に出会えたり、反対に「なんだこれ(笑)」とか「ふざけるな」となってしまう駄作に遭遇します。

特にラストシーン。「えっ? これで終わり?」となる駄作に出会うと、時間の無駄づかいをした自分を責めるしかありません。
もちろん映画はハッピーエンドばかりではありませんし、あえて観客に「考えさせる」ことを狙って、「えっ?」というラストシーンを用意することはあります。しかし明らかに、「時間の無駄だった」と言わざるを得ないラストシーンの駄作があるのも事実。



さて、ここで考えてみてください。
私たちの仕事に不可欠な「会議」を一本の「映画」に置き換えたとき、そのラストシーン、つまり会議のエンディングは、その会議を「名作」と呼べるものになっていますか?
それとも、「駄作」としか言いようのないエンディングですか?


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プロフィール

桑畑 幸博

慶應丸の内シティキャンパスシニアコンサルタント。
大手ITベンダーにてシステムインテグレーションやグループウェアコンサルティング等に携わる。社内プロジェクトでコラボレーション支援の研究を行い、論旨・論点・論脈を図解しながら会議を行う手法「コラジェクタ®」を開発。現在は慶應丸の内シティキャンパス で専任講師を務める。また、ビジネス誌の図解特集におけるコメンテイターや外部セミナーでの講師、シンポジウムにおけるファシリテーター等の活動も積極的に行っている。コンピューター利用教育協議会(CIEC)、日本ファシリテーション協会(FAJ)会員。

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